ケアマネ登録
年末にケアマネの業務を復活すると書かせて頂きました。
今年に入り、バイト?パート?として、ケアマネ登録をして活動をしています。
本業の訪問鍼灸の患者さんは「歩行困難で通院が困難な方」が多く、介護保険を利用されている方なのですが、ケアマネとして関わらさせて頂いているの方は、介護保険未認定の方です。
介護保険認定代行申請です。
利用者さんや、家族は今まで自立していたけど、介護が必要になってきたかも…という、ギリギリのボーダーラインの方々です。
今までの生活、病気のこと、今の現状をお聞きするのですが、家族としての葛藤、失望を、悲しみなどをお聞きすることがあります。
利用者は80代の男性、キーパーソンが長女。
自分で会社を作り、大きくし社長になった父。
昔から、強く、怖く、大きな父親。
それが、最近になり、物忘れがひどくなった。
会社に緊急通報装置が付いているのも関わらず、今までのように鍵を開け警報を鳴らす。
家のすべての扉に鍵をかけ、家族を閉め出しにしてしまう。
本人自体も自分自身に自信が無くなり、介護保険の申請をお願いする流れになったようです。
そんな中、外出している時に免許証を失くし、長女が一緒にその日の行動をたどり、警察に紛失届を出す。
記憶では、喫茶店に立ち寄ったとのことで、その地域の喫茶店を一軒一軒探す。
結局、たどり着いたのがレストランで、無事に免許証が見つかり、警察に紛失届の取り消しをしに行く。レストランで珈琲を飲んだことで、喫茶店と勘違いをしていたらしい。
警察からの帰り、年老いた父親と車で帰宅。
父親は疲れ果て、免許証が見つかったことに安心し、長女の助手席でウトウトと寝ている。
それを見て、長女は大粒の涙を流したそうです。
「昔は、強くて、怖くて、大きな父親だったのに、今では…」
情けないというか、悲しいというか、でも、それが現実で受け止めなければならなず…。
私自身の父親はまだ、60代ですが、幼い頃に見ていた父親に比べれば、弱くなり、小さくなり、老いぼれたように感じます。
自分の父親の姿を思い出し、話を聞き涙が流れてきました。
治療所で施術をしていると、治療を受けている半時間~1時間の付き合いしかありません。在宅に関わると、その家族のすべてを受け入れ、対応していかなければなりません。
自分に出来ることは少ないかもしれませんが、こうしてその方々の人生に携わらせて頂いているというのは、何かしら出来ること、お手伝いすることがあるのだろうと感じます。
これから、様々なケースの方を紹介して頂けると思います。その人がその人らしい生活を送れるように、様々な知識と経験を駆使して、支援をしていきたいと思っています。
みよし鍼灸治療院では、岸和田・貝塚市・和泉市・泉大津市・忠岡町(大阪)を中心に訪問鍼灸を行っており、みなさんの希望に合わせて、肩こり、腰痛、神経痛など、症状に合わせて、鍼灸治療をさせて頂いております。